ワイは偽関西人やが、「やが」なんか気持ち悪うて使わへん。
ああ気持ち悪い。偽関西弁は気持ち悪いなあ。
話し言葉では未だに関西弁のイントネーションが抜けないのですが(抜くつもりもないし)、書き言葉では関西弁を使いたくありません。なぜなら、どうやったってネイティブっぽくならないから。偽関西弁使うんやったら大分弁にするわ。大分弁ネイティブやけん。でん書き言葉にしにきーけん元戻すわ。
大阪の文学といえば真っ先に思い出すのが「夫婦善哉」。
夫婦善哉
ちょっと抽出してみたのですが
・やが
「物は相談やが駈落ちせえへんか。」
・やけど
「言うちゃ何やけど……」
なんと1箇所ずつしかありませんでした。でも「文学作品中で使われている」という証明にはなります。「やが」は柳吉の、「やけど」は金八という元芸者の台詞となっています。
織田作之助は生玉界隈で生まれ育っています。
「絵文録ことのは」さんではこう分析しています。
「摂津方面には、やがを使う人がおるんとちゃうやろか」と思った私の直感は見事的中していたわけだ。
織田作之助は摂津生まれの摂津育ち。
50代・60代では全員が「……やけど」しか使わんと答えた。「……やが」しか使わんと答えたのは30代以下。ただ、スポーツ新聞や週刊誌などでは50代以上の人たちのコメントにも「やが」が使われていることが多く、「若者言葉」とは言い切れない。ここは有意差と認めるには苦しいだろう。
織田作之助はどう考えても「若者」ではありません。1913年生まれです。
もちろん物が小説ですから「書き言葉か、話し言葉でも使うのか」は証明しようがありません。
話は唐突に変わります。
ドラマやアニメなどで耳にする関西弁は気持ち悪いものが多いのですが(猿丸はまだまし、初期のパーやんは本当にひどい)、関西出身の人でも台詞となると変なイントネーションになるのはどうにも不思議です。おそらく台本に書かれている台詞が偽関西弁なので話しにくいのでしょう。
…と思ったのですが、そこで思い出したのが鍋本帆乃香さんのフリートーク。イントネーションはおかしくないのに、なぜか常に台詞っぽい感じがするのが不思議です。間違いなくネイティブのはずですが…。
あまり不思議でないのはRGこと出渕誠さん。あの人の関西弁は違和感ありありだったのですが、熊本生まれの愛媛育ちと聞いて納得しました。
別の意味で不思議だったのはKBC「アサデス。」で聞いた徳永玲子さんの関西弁。太宰府出身、しかも地元福岡の劇団に所属していたそうですが、それなのに妙に“らしい”関西弁だったのでびっくりしました。
ネイティブでも違和感のある人はいるし、非ネイティブでも流暢に話せる人はいる、という実例。


